ボストン・ダイナミクスの新世代アトラスが登場

人間、そのうち仕事辞めるってよ。

ヒューマノイド・ロボットもここまでのレベルに来てしまいました。
まずはボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)から、新たに発表された新世代アトラス(Atlas)の動画をご覧ください。

なんとヌルヌル動くのでしょうか。
私は衝撃と興奮のあまり、今日の仕事が全く捗りませんでした。

新世代アトラスのスペック紹介


boston-family
※左から旧アトラス、新アトラス、 ビッグドッグ、ワイルドキャット、アルファドッグ

・新しいアトラスは高さ1.75m、体重82kgになりました。 前のDRCモデルが高さ1.9m、重さ156kgだったことを考えるとかなりの小型化がされたようです。 まるでHONDAのアシモさん並みペースで小型化が進んでいますね。

It is electrically powered and hydraulically actuated.
ということなので、どうやら稼働パワーは油圧式を採用することにしたみたいです。 おそらく電気静油圧アクチュエータ(EHA)のことでしょうか?
同じ土俵だとNEDOのハイドラ(Hydra)さんと戦えそうですね。

・バランス制御の技術に関しては、やはりビッグドッグなどからかなり応用されていそうです。それでも2足歩行でこれだけの動きができるのは恐ろしいほどの研究が詰まっているのでしょうね。
ただし、歩行をしている時の映像はLIDARが回転していないので(おそらく)遠隔操作で移動先は決めているようです。 姿勢制御だけに絞って動画にしたのかもしれません。

・個人的には箱を棚にしまっている時の股関節の動きが無視できません。 ヒューマノイド系の大きなロボットでここまで股関節が滑らかなロボットは今までいなかったのではないでしょうか。 まるで人のようにお尻がきちんと畳まれたような形で座り込めています。

・倒れても自身で立ち上がれる機能も素晴らしいですね。
DARPAロボティクスチャレンジでも転倒するロボット達のgif動画がたくさんありますが、大抵はそこから原状回復できないので今回の機能はなかなかの進歩なのではないでしょうか。
new-atlas

そういえばシャフトってどうなったの?


ボストン・ダイナミクスはGoogleに買収されたロボット企業のうちの一つですが、日本の皆さんはもう一つ忘れてはいけないロボット企業があります。

そう!同じくDRAPAロボティクス・チャレンジ予選でトップに輝き、その後Googleに買収された本選を辞退したシャフト(Schaft)です。
Googleに買収された企業は買収後はほとんどが情報が一切出回らなくなっているのですが、実はその買収を先導した後に辞職したキーマン:アンディ・ルービンが去年の5月ごろにポロっとつぶやいていました。
schaft-audy

おぉ。

おぉぉぉぉ!!

足だけになっている!!!!

外装がきちんとされて、まるでモビルスーツを見ているような格好良さ。
こちらの企業も今後も注目です!