カサッカサカサッ!
!? (;゚ロ゚)ハッ!
あなたのお部屋にも潜んでいるかもしれません。進撃のG
本当に怖いですよねゴキブリさん。 見つかるとなぜかこっちに向かってくる様とかはまさにメタルギアのCQCを仕掛けに来る傭兵の動きです。 ロボ部員tawagoです。
世界にはそんな悪魔さえも研究対象にしてしまうマッドサイエンティスト達が数多くいるようで。
ロボットの分野でもゴキブリロボットはすでに多く存在しています。
今回はそんなゴキブリロボット達をご紹介します。
潜入任務もお任せ!ロシア製の軍用ゴキブリロボット
通称:ロボタラカン (Robotarakan/роботаракан) ロシア語でタラカンがゴキブリという意味のようです。
イマヌエル・カント・バルト連邦大学のチーム、リーダーのマキシム・パトルシェフさん(Maxim Patrushev)、デザイナー/メカニクスのアレクセイ・ベルソフさん (Alexey Belousov)、エンジニアのダニル・ボーチェフキン (Daniel Borchevkin)達が予算270万円($22,500)くらいしかない中でゼロから作り上げたそうです。
左:ベルソフさん、右:ボーチェフキンさん
嗚呼、なんてことだ。
本物そっくりじゃないか!
中身も機械なはずなのにグロテスクですね…
使い方は無限大
インタビューではこう答えております。
“私達はすでに何社かと商談をしておりまして、カメラとマイクを搭載したり、物を捜索したりなどの用途で使いたいと伺っています。 誰もオモチャとして使いたいという方はおりませんね。”
“このロボタラカンは生物・物理・工学・コンピューターサイエンスと様々なロシア学者達の努力により生まれました。 ロシア教育・科学省大臣ドミートリー・リヴァーノフ(Dmitry Livanov)の提案により学者達が集まり自由な発想で作り上げたのです。”
“実をいうとなぜ私たちが選ばれたのか分かりません。 ただ「ハイテクノロジーな機構で誰でも分かるようなもの発明してほしい。例えば昆虫とか」と言われました。 確かに科学や遺伝子学・生物工学や神経生物学などは質の高いプログラムがうちにはありますが…”
ロシア政府はかなりの投資を科学などの研究開発にし始めていて、過去に西側へと科学者が亡命してしまった痛手を取り返そうとしているようです。 最近ではリトアニアやポーランドなどからも学生を招待しています。
詳しい開発記録は彼らのRoach From BFUというサイトで閲覧できます。
その投資先がゴキブリで、ゴキブリの研究のために学生を集めているんでしょうか、恐ロシア。
あの丸い輪郭には意味があるらしいよ、UCバークレーのローチ(RoACH)
ゴキブリってどこでもすり抜けて来るし、やたらと丈夫ですよね。
どうやらその高性能さは背中の丸みが担保しているようです!
UCバークレーは以前からゴキブリロボットの研究を行ってきているローチ(RoACH)というロボットがあるのですが。論文はこちら
初めて世間に出た時は超高速で走るゴキブリロボットとして多くのメディアに取り上げられました。
そんなゴキブリロボットがまたもやゴキブリの謎を解明します。
高性能の秘訣は外骨格:エクソスケルトン (Exoskeleton)
エクソスケルトンと聞くと映画エリジウムやメタルギアの強化骨格のようなものを想像しますが、もともとは動物学用語なんですね。 カニとかが分かりやすい例です。
そこでUCバークレーの研究チームはゴキブリロボットのローチに様々な外骨格を取り付け、動きの比較を今回行いました。
結果は驚くことに外骨格を取り付けるだけで今まで通れなかった場所が通れるようになってしまいます。 センサーやカメラなどの追加無しに性能が上がってしまうのです。 もちろん外骨格の名の通りさらに丈夫になります。 不死身の異名はこの進化によって得たのかもしれませね。
丸みがあると茂みをすり抜けていきます。
丸みがあるだけで高い所から落ちても無事です。
そのうち研究が進むと自己増殖機能とか付いちゃいそうですね…恐ろしい。
ゴキブリをサイボーグ化したら最強じゃないか…ザ・ロボローチ(The Roboroach)
1度思いついてしまったのだから仕方がない。
アメリカのミシガン大学で研究をしていたティムさんとグレッグさんが立ち上げたバックヤード・ブレイン社が販売しています、ゴキブリを意のままに操ることを可能にする変態デバイス。ザ・ロボローチ
これがあれば…あるいは世界征服も可能だろうか…?
一台$99.99で販売しております。
ちなみに箱いっぱいのゴキブリも$36で販売しておりますよ、うへぇ。
ただしサイボーグという名の通り、このデバイスはゴキブリに直接埋め込み手術を執行しなくてはなりません。触覚を切ってその中に電線を通したらいと聞いただけでおぞましい超難関タスクです。
超観覧注意 サイボーグ手術映像
無理です。はい。
ちなみにこのサイボーグ手術を行っても数日するとゴキブリは指令を無視するようになるとのことで、彼等がいかに強靭な肉体と精神を持っている再確認させられますね。
下手にゴキブリの軍用化や知的化をすると、いつか恐ろしいことになりそうです。
いやー、世の中のマッドサイエンティスト達は本当に恐ろしいですね。
“可能か、不可能か”のみを問い詰めてしまうあまり、”するべきか、しないべきか”という問いは全くもって置いてきぼりです。
ちなみにWikipediaによると、ゴキブリ(蜚蠊)は、昆虫綱ゴキブリ目 (Blattodea) のうちシロアリ以外のものの総称らしく、シロアリってほぼゴキブリなんですね…とまた一つ恐怖の対象が増えてしまう衝撃の事実が書いてあります。
うげぇぇ。